Scenargie® Extension Modules
主要製品である Scenargie® Visual Lab と Base Simulatorで利用できる、様々な拡張モジュールを開発しています。現在、次のScenargie®拡張モジュールを提供しています。
・Scenargie® Dot Eleven Module
Scenargie® Dot Eleven Moduleは、無線LANの標準規格であるIEEE802.11の通信システムシミュレーションを行うための拡張モジュールです。802.11a/gのPHYモデルと802.11e (EDCA) MACモデルが 含まれています。さらに、自動車通信の標準であるWireless Access Vehicular Environment (IEEE802.11p) に関する拡張を含んでいます。
・Scenargie® LTE Module
Scenargie® LTE Moduleは、3GPPの標準化規格であるLTE (Long Term Evolution) の通信システムシミュレーションを行うための拡張モジュールです。 複数の基地局 (BS) とユーザ端末 (UE) からなる通信システムにおいて、エンドツーエンドのシステム性能評価を行うことが可能です。
・Scenargie® ITS Extension Module
Scenargie® ITS Extension Moduleは、Intelligent Transport System (ITS) のシステムシミュレーションを実現するための拡張モジュールです。 電波伝搬モデルとして多賀モデルおよびITU-R P.1411を提供しているほか、日本のITS通信システム規格としてARIB STD-T109、米国規格としてWAVE、欧州規格としてGeoNetの 各通信システム規格にも対応しています。車車間通信や路車間通信など、車両のモビリティから電波伝搬まで、詳細かつ統合的にITSのシミュレーションを行うことが可能です。
・Scenargie® Multi-Agent Extension Module
Scenargie® Multi-Agent Extension Moduleは、Scenargie Base Simulatorと連携し、マルチエージェントシミュレーションを行うための拡張モジュールです。 ユーザの属性や嗜好、周辺の混雑具合などの環境の変化に応じて、経路や移動手段(徒歩、自転車、自家用車、タクシー、バス、鉄道)を動的に変化するモビリティシミュレーションが可能です。 ユーザ行動のルールをGUIを通して設定できるほか、用途に応じて独自の行動モデルを組み込むことができるAPIを提供しています。 さらに、Dot Eleven ModuleやLTE Moduleと組み合わせることで、現実的なユーザのモビリティを仮定した通信システムのシミュレーションも可能です。
・Scenargie® Fast Urban Propagation Module
Scenargie® Fast Urban Propagation Moduleは、Remcom社の協力で開発した高速で精細な電波伝搬計算ライブラリモジュールです。建物などによる電波の遮蔽、回折を考慮した 電波伝搬計算を行ないます。無線通信システムプロトコルモデルと組み合わせて利用することで、建物などのGIS情報にもとづく無線通信システムのシミュレーションが行えるほか、 Scenargie Visual Labと本モジュールを利用して、置局設計のようなグラフィカルな電波伝搬解析を行うことも可能です。
・Scenargie® High Fidelity Propagation Module
Scenargie® High Fidelity Propagation Moduleは、Remcom社の協力で開発した高精細な電波伝搬計算ライブラリモジュールです。建物などによる電波の反射、遮蔽、回折の影響を考慮した精細な電波伝搬環境における シミュレーションの実行が可能です。
・Scenargie® Trace Analyzer
Scenargie® Trace Analyzerは、 Scenargie® Simulatorが出力する膨大なトレースデータを高速かつ容易に解析し、さまざまな形でグラフ表示させるためのモジュールです。ユーザが独自のトレー ス情報を追加して表示することもでき、研究や論文発表の際、解析結果をグラフィカルに分かりやすく明示するのに有用です。
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